美容師として働く上で、給与はとても重要なポイントです。

特に転職や働き方を考えるとき、

「月にいくら稼げるのか」
「歩合率は何%なのか」
「業務委託なら手取りが多いのでは?」

といった「今の収入」に目が向きやすくなります。

もちろん、目の前の収入は大切です。

ただ、美容師として10年、20年と長く働くことを考えるのであれば、「いくらもらえるか」だけではなく、「どのような仕組みで、その収入を得ているのか」まで考えることが大切です。

今回は、「美容師の給与体系」について考えてみます。

美容師の給与体系は大きく2つ

美容師の給与体系を大きく分けると、主に2つの考え方があります。

一つは、売上と連動する給与・報酬です。

歩合給や業務委託報酬などがこれにあたります。

自分が担当したお客様の売上が増えれば、それに応じて収入も増えていく仕組みです。


もう一つは、勤務時間に対して評価される給与です。

固定給や保障給、時給などが代表的です。

大切なのは、それぞれの仕組みを理解した上で、自分の働き方や将来の生活に合ったものを選ぶことです。

美容師の収入は「お客様との関係性」から生まれる

美容師の仕事には、他の仕事とは少し違った特徴があります。

それは、単純に労働を提供するだけではなく、お客様との関係性が売上につながる仕事だということです。

一度担当したお客様に、

「またこの人にお願いしたい」

と思っていただき、長く担当させて頂く「関係構築」が将来の収入にもつながる大切な要素です。

だからこそ、目の前の売上だけを見るのではなく、

  • お客様を丁寧に担当できているか
  • 無理なくリピートにつなげられているか
  • 長く通っていただける関係を築けているか
  • 年齢を重ねても美容師を続けられる環境なのか

といった部分も重要になります。

美容師個人では難しい部分を、経営側が支える

スタッフと経営側は、それぞれ役割を分けて考えることが大切だと思っています。

美容師自身が担うのは、目の前のお客様との関係を築き、自分自身の技術や接客を通じて売上を作る事です。

一方で経営側には、美容師一人では難しい部分を支える役割があります。

例えば、

・新しいお客様との接点を作る集客
・サロンのブランドづくり
・働き続けられる環境づくり
・社会保険などの制度整備
・将来を考えた雇用環境
・スタッフが無理なく働ける仕組みづくり

などです。

美容師が自分の力でお客様との関係を築き、経営側がその活動を支える事で、初めて安定したサロン運営につながります。

「手取りが多い=良い働き方」とは限らない

現在は、正社員、パート、業務委託、フリーランスなど、美容師にもさまざまな働き方があります。

自分のライフスタイルや価値観に合わせて働き方を選ぶ事ができます。

例えば、自分で集客ができ、売上を安定させることができ、さらに資金運用できる人であれば、業務委託やフリーランスという働き方が合うケースもあるでしょう。

一方で、

「今月の手取りが多い」

という一点だけで働き方を決めてしまうと、見えなくなるものもあります。

例えば、


・休んだ場合の収入はどうなるのか
・集客が減ったときはどうなるのか
・将来の保障はどう考えるのか
・年齢を重ねても同じ働き方ができるのか
・自分で集客や経営をする負担はどのくらいあるのか

こうした部分まで含めて考える必要があります。

「還元率」ではなく「どんな状況で得る収入なのか」

美容師求人を見ていると、

「歩合○%」
「高還元」
「高収入」
「月収○万円可能」

といった数字が目に入ります。

もちろん、これらは比較する上で重要な情報です。

ただ、その数字だけで判断するのではなく、

「その収入を得るために、自分は何をする必要があるのか?」

という視点を持ってみてください。

高い歩合率でも、集客を自分で行う必要があるのか。

高い手取りでも、社会保険や休暇制度はどうなっているのか。

売上が下がったときの収入はどうなるのか。

そして、今の働き方を5年後、10年後も続けられるのか。

「給与○万円」という数字の裏側まで見ることで、その働き方の本当の価値が見えてきます。

30代、40代からの美容師は「将来」も考えたい

特に30代、40代の美容師にとっては、「今いくら稼げるか」だけではなく、これから美容師を何年続けていくのかを考えることも重要です。

若い頃と同じように働き続けられるとは限りません。

体力、家庭、プライベート、休日の過ごし方、将来の生活。

年齢を重ねるにつれて、仕事以外のことも含めて考える場面が増えていきます。

だからこそ、

「無理なく働きながら、安定して収入を得る」

という考え方も、一つの選択肢になるのではないでしょうか。

美容師として長く働くためには、目の前の収入だけではなく、時間・生活・将来の安心まで含めて、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

投稿者プロフィール

元住吉アコット

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